VS2010用にGithub環境を構築する その2(設定)
Visual Studio 2010のソリューションをGithubで管理するための方法紹介その2です。
- VS2010用にGithub環境を構築する その1(インストール)
- VS2010用にGithub環境を構築する その2(設定)←このページ
- VS2010用にGithub環境を構築する その3(同期)
今回は、Githubと同期をとるために必要な各種設定を行っていきます。Visual StudioからGithubに同期をとるための設定ですが以下のようになるようです(Githubのアカウントを作成しておく必要があります)。
- GithubとSSH通信を行うための暗号鍵を作成する
- Github上にリポジトリを作成する
- ローカルディレクトリをGithubに作成したリポジトリのクローンとして登録する(この際、(1)で作成した暗号鍵を使用)
- 作成したクローンディレクトリ内にプロジェクトを作成する
- Visual Studioからコミット&プッシュ!
SSHの暗号鍵の作成
githubとSSH通信を行う際に使用される暗号鍵を作成します。[スタート]->[すべてのプログラム]->[TortoiseGit]->[puttygen]を起動します。[generate]ボタンをクリックします。
進捗バーの下の空白エリアでマウスをぐにぐに動かします(この動きでランダムキーを生成するようです)。
[Key Comment]の値を任意の値に変更します。[Key passphrase]と[Confirm passphrase]に任意のフレーズを入力します(鍵の使用時に要求されるので記録してください)。[Save private key]をクリックしてプライベートキーを任意の場所に保存します。
(puttygenはまだ閉じないでください)ブラウザからgithubにログインして、ページ右上の[Accunt Settings]をクリックし、[SSH Keys]を選択します。
[Add SSH key]をクリックし、Titleに任意のタイトルを入力し、Keyエリアにputtygenの[publick key for...]エリアのすべての文字列をコピーします。最後に[Add key]をクリックして公開キーを追加します。
公開キーが追加されました。
Githubにリポジトリを作成する
リポジトリ(ファイルやコードを管理する場所)をGithub上に作成します。Githubの自分のアカウントページにて、[New repository]をクリックします。
タイトルと説明を入力して[Create repository]をクリックします。無料アカウントの場合、作成するリポジトリはすべてPublic(一般公開)になります。
リポジトリが作成され次の手順の説明がかかれたページが表示されます。[Next steps:]セクションにある"git@github.com*..."というリポジトリのURLをローカルにリポジトリのクローンを作成する際に使用しますので、コピーしておきます。
以上、Github側の準備は完了です。
Gitのグローバル設定
次にGithub側のリポジトリのクローンをローカルに作成するのですが、その前にGitのグローバル設定を行います。[スタート]->[すべてのプログラム]->[TortoiseGit]->[Settings]を選択して、TortoiseGitのSettingsから基本情報を設定します。このユーザ名やメールアドレスは変更などをコミットした際の記録として使用されるようです。
適用をクリックすると、gitのHOMEディレクトリ(例:C:\Users\ユーザ名)に.gitconfigファイルが作成され、設定した内容が記録されます。
ローカルリポジトリの作成
ローカルにGithub上で作成したリポジトリのクローンを作成します。クローンを作成したいディレクトリを右クリックし、[Git Clone...]をクリックします。
Git Cloneダイアログにて、[Url]に先程githubでコピーしたURLを指定します(デフォルトでは右クリックしたディレクトリ内にリポジトリ名と同じディレクトリが作成されそのディレクトリがクローンリポジトリとなります)。[Load Putty Key]に作成済みのプライベートキーを指定してOKをクリックします。暗号鍵を作成した際に指定したパスフレーズの入力を求められるので入力します。Githubへの通信の際、キーをレジストリにキャッシュするか求められるのでキャッシュする場合は、[はい]をクリックします(キャッシュしなくても通信できます)。
Gitのローカルリポジトリのディレクトリが作成されます。アイコンのマークでgitで管理されていることが確認できます。
以上でGithubと同期を行うための設定が完了です。次は実際に同期を行ってみます。